木材の魅力を引き出す「浮造り(うづくり)」とは?
メリット・デメリットや用途別の活用法を徹底解説
浮造り(うづくり)とは、木の表面をこすって年輪の凹凸を際立たせる、日本の伝統的な木材加工技法です。
樹木の年輪には、春から夏にかけて急成長する柔らかい部分(早材・春目)と、夏から秋にかけてゆっくり成長する硬い部分(晩材・冬目)があります。
この硬さの違いを利用し、表面をこすって柔らかい早材だけを削り落とし、硬い晩材を浮き立たせることで、木材に立体的で美しい表情を与えます。
「なぐり加工」との違い
木材に凹凸をつける加工として「なぐり(名栗)加工」と混同されることがありますが、両者は全く異なる技法です。
浮造り
木の自然な年輪(木目)に沿って削り、木本来の風合いを強調する加工。
なぐり加工
釿(ちょうな)などの刃物を使って、木材の表面に意図的な削り跡(スプーン状や波状など)をつけるデザイン加工。
浮造りは、より自然で繊細な仕上がりになるのが特徴です。
浮造りフローリング 商品ラインナップ
浮造りは様々なメリットがある一方で、採用前に理解しておくべきデメリットも存在します。
メリット
足裏・手への心地よい刺激
表面の凹凸が触れるたびに適度な刺激を与え、無垢の質感をダイレクトに感じられます。
光の反射を抑える
表面の微細な陰影が光の乱反射を生み、ギラつきを抑えます。目に優しく、落ち着いた空間演出に最適です。
小さなキズが目立ちにくい
最初から凹凸があるため、日常的に生じる細かなスリ傷などが同化しやすく目立ちづらくなります。
デメリット
汚れが溜まりやすい
凹凸の隙間にホコリや汚れが入り込みやすい。
機能性のハードルがある
LL-45の遮音性能を備えたフローリングや、不燃認定を受けた壁天井材のラインナップが限定される。
当社では浮造り仕様かつLL-45のフローリングや、
表面加工を施した天然木の不燃壁天井材をラインナップしております。
浮造りを建材に取り入れる場合、大きく分けて「無垢材」と「突板」の2つの選択肢があります。

本物の質感を味わう「無垢材」
一本の木から切り出した無垢材は、重厚感と優れた調湿作用を持ちます。足触りの良さを最大限に活かせるため、フローリング(床材)として根強い人気があります。ただし、価格が高くなる点や温度や湿度の変化による反りや隙間が生じやすい点に注意が必要です。
浮造り無垢フローリング 商品ラインナップ

扱いやすい「突板(つきいた)」
天然木を0.2〜0.3mmほどの薄いシート状にスライスしたものを突板と呼びます。突板を合板などの基材に貼り付けた床材が突板フローリングです。
浮造り突板フローリング 商品ラインナップ
木目の美しさを引き立てる「浮造り(ブラッシング加工)」は、用途を問わず多様な空間で魅力を発揮します。
ここでは、活用シーン別におすすめの製品をご紹介します。
住宅・マンションにおける浮造りの活用
リビングや寝室の床材として採用するのが定番です。これまでマンションリノベーションでは、表面がフラット仕上げの遮音フローリングしか選べませんでしたが、当社の「ワイルド45」なら浮造りの「無垢材のような質感」と「LL-45の防音性能」を両立できます。
浮造りフローリング「ワイルド45」


表面にブラッシング(浮造り)加工を施したナラ節あり単板を使用し、無垢材にも劣らない天然木の表情を演出したフローリングです。
- 遮音等級LL-45をクリア: マンションリノベーションで求められる厳しい遮音規定(ΔLL(Ⅰ)-4)をクリア。
- 今までにない木の表情: 1枚1枚異なる綺麗すぎない木の表情で、自然本来の良さを感じられます。
- 特注色対応が可能: お持ちの色見本やお好みの色味に合わせたオーダーメイドの着色が可能です。
LW-11
(ナラ 節あり/クリアー)
LW-12
(ナラ 節あり/ホワイト)
LW-13
(ナラ 節あり/ブラウン)
LW-14
(ナラ 節あり/グレー)
LW-15
(ナラ 節あり/ブラック)
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店舗・商業施設における活用
間接照明の光で木目の陰影が美しく浮かび上がり、空間に奥行きと高級感をもたらす浮造り仕上げは、アパレル店舗や和モダンな飲食店に最適です。当社の「ワイルド直貼ロング」はモルタル下地に直貼りできる浮造りフローリングです。
浮造りフローリング「ワイルド直貼ロング」


幅150㎜×長さ1820㎜というダイナミックなサイズでありながら、「直貼り」可能なフローリングです。表面には2㎜の節あり単板を使用しており、土足空間で使用できます。
- 直貼り工法で工期・コストを削減: モルタル面に接着剤だけで施工可能。ベニヤの捨て貼りや釘打ちが不要なため、コストダウンと工期短縮を実現します。
- 幅広・長尺のダイナミックさ: 1820㎜のロングサイズが、商業施設などの広い空間に印象的な広がりを演出します。
- 特注色対応が可能: お持ちの色見本やお好みの色味に合わせたオーダーメイドの着色が可能です。
OWL-7001
(オーク 節あり/オスモクリアー)
OWL-7002
(オーク 節あり/オスモホワイト)
OWL-7003
(オーク 節あり/オスモブラウン)
OWL-7004
(オーク 節あり/オスモブラック)
OWL-7005
(ウォールナット 節あり/オスモクリアー)
OWL-7006
(ヒッコリー 節あり/オスモクリアー)
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ホテルにおける活用
ホテルの客室では、「防音性能(LL-45)」と「土足対応」という2つの厳しい性能が同時に求められます。
当社の「プレミアムワイド45」は、2つの性能を満たした浮造り仕上げのフローリングです。シートなどのプリント素材には出せない天然木の質感を実現できます。
浮造り加工のフローリングは、通常のフラットな製品と比べて表面を削り出す手間がかかるため、やや価格が上がる傾向にあります。
ご予算と用途(住宅か店舗かなど)に合わせて、最適なグレードをお選びください。
比較的安価(コストパフォーマンス重視)
浮造り加工を施した一般的な複合フローリングです。
コストを抑えつつ、店舗などの空間に木の風合いを取り入れたい場合に最適です。
中価格帯(機能性商品)
浮造りという意匠性に加え、現場で求められる「防音性能」や「施工性」といった機能性をプラスしたラインナップです。
高価格帯(無垢フローリング)
無垢材に浮造り加工を施した、最上位のラインナップです。
本物ならではの重厚感と、経年変化による味わいを楽しみたいこだわりの空間に適しています。
浮造り加工とはどのような仕上げですか?
浮造り(うづくり)は、木の表面を専用のブラシ等でこすり、柔らかい部分(春目)を削り落として硬い部分(冬目)を立体的に浮き立たせる日本の伝統的な加飾技法です。木目の年輪が際立ち、天然木本来の力強い風合いと、凹凸による心地よい手触り・足触りを楽しめるのが最大の魅力です。
「なぐり加工」と「浮造り加工」の違いは何ですか?
どちらも表面に凹凸をつける加工ですが、意匠の源泉が異なります。浮造り加工は木の自然な年輪(木目)に沿って柔らかい部分を削り、木本来の表情を強調します。一方、なぐり加工は刃物を用いて意図的な削り跡(スプーン状等)を残すデザイン加工です。浮造り加工は、より木そのものの質感を楽しめる自然で繊細な仕上がりです。
マンションの遮音規定(LL-45等)や、不燃認定に対応した浮造り製品はありますか?
一般に浮造り加工品は機能性確保が難しいとされますが、当社は対応品を揃えています。マンション向けには、浮造りの質感と遮音等級ΔLL(Ⅰ)-4(LL-45)をクリアした「ワイルド45」がございます。また、商業施設など内装制限のある場所の壁・天井向けには、不燃認定を取得した天然木の不燃壁、天井材「ウッドペッカー不燃ウォール」がございます。
浮造りフローリングの価格相場はどのくらいですか?
金額は樹種、無垢か突板か、遮音等の機能性により異なります。当社製品の価格や施工を含めた総額につきましては、メーカーとして具体的な金額をお答えしかねますので、お近くの施工業者様へお見積もりをご依頼ください。















